一般的に和菓子は自宅で作ることが少ないため、材料について意外と知られていないこともあります。なんとなく材料名を知っているけど、詳しい説明ができないものもあったり・・・代表的な材料をあげて みましたので、 興味のある方は読んでみてください。
・・・・・・・・わらびの根をからとったデンプン。本わらび粉は、とても貴重なもので大変なお値段 です。通常使用されているものは、わらび餅粉というもので、本わらび粉に他の デンプンを混ぜてあるそうです。
・・・・・・・・もち米を水につけた後、蒸して乾燥させ、砕いたもの。 河内の道明寺で天満宮から 下げたお供え物を乾燥して保存食にしたことからの始まりです。寒中につくられる ものが上等な道明寺粉とされているそうです。 皆さんご存知の桜餅などに使われ ています。
・・・・・・・・きな粉は大豆を粉にしたものです。粉の色が黄色いことから「黄な粉」と呼ばれてきた そうです。イソフラボンをたっぷり含んだ、香ばしい香りが特長です。
和菓子をいただく基本作法は、和菓子をひと口で食べるのではなく、添えられた楊枝で ひと口サイズに切っていただきます。干菓子などは手で割っていただきます。 お抹茶をいただく席では、はじめに和菓子を食べきってからお抹茶をいただきます。 煎茶の場合は、先にお茶を少し飲んでから和菓子をいただきます。 手を使って食べてもOKなのは、大福やどら焼きなど。和菓子はいろいろな場面によって マナーも楽しみ方もかわります。でも一番大切なのは“美味しい”を楽しむことですね。
和菓子の原料は純自然食品がいっぱい。豆類をはじめ、穀類、寒天、ゴマなど植物性 のものが多く、動物性脂肪はほとんど含まれません。 【脳にもおいしい栄養を】 お砂糖は純粋な炭水化物で大切なエネルギー源でもあり、脳に栄養も与えてくれます。 科学的にもお砂糖が肥満や糖尿病の原因ではないらしいとの報告もあるそうですよ。 【すぐれたバランス栄養素】 和菓子といえば「餡」。その餡の材料はいろいろな豆類を原料としています。 良質のタンパク質やデンプン、豊富なビタミン類、ミネラル類の栄養素はすばらしく バランス良く含まれています。 【小豆の食物繊維とポリフェノール】 小豆の食物繊維はゴボウより多く100g中に12〜13gほどが含まれているそうです。 ゴボウより多いとは、ちょっとビックリです。現代の食生活の変化により、食物繊維を摂取 する量が非常に少なくなっているそうです。 そこで、1日の不足分をお茶の時間に “和菓子でおいしく”摂ってみてはいかがでしょう。 小豆のポリフェノールはアントシアンという種類です。小豆を餡にしても成分は残って いる為、餡を食べるとポリフェノールも摂取できるというわけです。活性酸素をとり除き、 生活習慣病の予防としてもなる小豆ポリフェノール、心強い見方ですね。